スタッフ日記

江戸だより №2

2014.07.11

江戸の初夏の風物詩、入谷の鬼子母神「あさがお市」と浅草の浅草寺「ほおずき市」。

今回の「江戸だより」はその浅草浅草寺の「ほおずき市」をご紹介

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「四万六千日」

観音さまのご縁日は「毎月18日」ですが、これとは別に室町時代以降に「功徳日(くどくび)」と呼ばれる縁日が新たに加えられました。月に一日設けられたこの日に参拝すると、百日分、千日分の参拝に相当するご利益(功徳)が得られると信仰されてきました。中でも7月10日の功徳は千日分と最も多く、「千日詣」と呼ばれていましたが、浅草寺では享保年間(1716~36)ごろより「四万六千日」と呼ばれるようになり、そのご利益は46,000日分(約126年分)に相当するといわれるようになりました。
そして、この10日を待って一番乗りで参拝したいという民衆の思いから、前日の9日より人出があって、7月9・10日の両日が四万六千日のご縁日と受け止められるようになりました。

「ほおずき市」

この両日には「ほおずき市」が「四万六千日」のご縁日にちなんで開かれます。

「ほおずきを水で鵜呑(うの)みにすると、大人は癪(しゃく)を切り、子どもは虫の気を去る」といわれるなど漢方薬草として評判であったようで、夏の露天の一つとして境内にお店を出すようになり、次第に評判を呼び次々に露天が増えていったようです。 暑い夏を乗り切るため昔人達が参拝帰りに買い求めていたようです。現在9日、10日は境内約150軒、参道などにも100軒ほどの露天や屋台が軒を連ね参拝客や観光客で大変な賑わいです。 

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売り子さん達の威勢のよいかけ声とともにホオズキの鉢が売らている。ちょうど梅雨が終わりに近づく時期であり、

鉢に付けられた風鈴が涼しげに鳴ることから、江戸の夏の風物詩と言われています。

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この時期に東京にお越しになるなら、ぜひ一度立ち寄ってみてください。一見の価値ありです。

東京支店